厚木市のカリスマ理容師(世間の評判はどうでしょうか?)小笠一也(元、RISEのアルバイト)が与那国遠征へ出かけた。日頃の行いが悪いのか? 初日午後から釣り開始と全員が意気込んでいたのに...期待を乗せた飛行機はタッチ&ゴー。おいおい訓練か?
あ〜ら、そのまま宮古島へ引き返してしまった。再度挑戦するもお隣りの石垣島でステイとなってしまった。なんだかな〜。悔しさのあまり石垣牛を鱈腹(たらふく)食べた御一行様(ヤケ食い)、そんなに太ってどうするんでしょ?
翌日、念願叶って東シナ海へ。
パームスツナクラス CTNS-90XH&140gポッパーの投げまくり&曳きまくりゲームの開始となった。今年の2月、八丈島のパヤオで野呂善久が超デカキハダをヒットさせロッドのポテンシャルの高さ、過酷条件下での信頼度を獲得した。「強いものは美しい」仕上げの美しさも魅力のスーパーツナロッドだ。
ポッパーをめがけ水面を派手に割ってマグロがでた。ゲームの価値、興奮の源は「バイトの目撃」にあるが、一呼吸待つのがコツだ。ぐっと我慢。冷静に言うと「視覚刺激と脳伝達に時間差が必要」なのである。
目から入った刺激のまま手が動くと「早すぎバラシ」となる。むしろよそ見をしてたほうがノリはいい。ただそれじゃゲームクォリティーが下がりすぎ。
6発。ただフッキングに持ち込めたのは3匹だがマグロのトップゲームで確率50%は上出来。さすが、野呂善久の基本設計は間違っていない。「大きなルアーを小さな力で遠くへ飛ばす」のコンセプトは大正解だ。
7〜8tfのロッドとは全く別物なのだ。脇を締め手元をギュッと絞りほんの一瞬、止めを入れると、ロッドの反発力は増大して小さな力で驚くほど素直に、初速を保ちつつ綺麗な放物線を描いて飛んだ。
飛距離は圧倒的有利になる。船のエンジン音、船上の足音には敏感で近距離ゲームでは警戒心が強く難しいが、船から離れていれば「疑いはない」ようだ。これはキハダマグロ、クロマグロ、シイラ、カツオも全く同じと考えられます。
ロングロッドの欠点はリフティングパワーたが、今回は20kgサイズばかりで「逆テコ原理」の苦しさを味わうことなく、楽々と寄せ、悠々と浮かせ、余裕のキャッチでした。やはり専用ロッドは素晴らしい。飛距離のでるロッドは気持ちがいい。ストレスの一切のないゲームができた。
ついでにリーフ際でメッキ(7kg)もキャッチできた。日程的に無理があり、釣りの時間は短かったが、それなりに楽しいゲームを楽しむことができた。次は八丈島のモンスターキハダ、日本海のクロマグロと...夢はどんどん膨らむばかりだ。